オーストリア危機 2015 3 21

 ギリシャ危機の間違いではないか。
まさか資源大国のオーストラリアには危機はないはずだ。
そう思った人もいるかもしれません。
 しかし、ギリシャに危機があるように、
オーストリアも危機があるのです。

2015年3月16日、金融情報サイトのFISCOには、このような記事があります。

「オーストリアのブラックスワン」

 市場が警戒している「20世紀の悪夢」として、
1931年、オーストリアの銀行クレディット=アンシュタルトが破産し、
ドイツ2位のダナート銀行が破綻して、
世界恐慌に繋がったというトラウマが警戒されつつある。
 2009年、オーストリアのヒポ・アルペ・アドリア銀行が国有化された。
 2015年、オーストリア金融市場庁は、
ヒポ・アルペ・アドリア銀行の債務と不良資産を引き受けたバッド・バンク「ヘタ」について、
破綻処理計画を断念し、支払い不能を宣言する可能性があると警告している。
 ドイツ政府及び金融機関は、
オーストリアで金融破綻が勃発する可能性が高まっていることで、
対オーストリア債権の保全が急がれる状況になりつつある。
(引用、以上)
 一般的に、借金というものは、「借り手」の悩みになるが、
その借金が巨額のものとなると、今度は「貸し手」の悩みとなる。
 「借り手」から「返済できない」と言われたら、
「貸し手」も破綻するからである。
 借金をする際に、よく言われるのが、
「借りすぎに注意」ということであるが、
本当は、「貸しすぎに注意」ということが重要である。
貸しすぎると、「借り手」と「貸し手」は、運命共同体になってしまうからである。
 歴史学者に言わせると、このような過ちは、
ローマ帝国時代から繰り返されているという。
 欧州の金融情勢は、夜霧が深く、見通しが悪い。
一方、アメリカの金融情勢は、透明感がある。
 なぜならば、アメリカは、リークすることが文化のような国だからである。
秘密にしておいても、いつか、どこかで、誰かがリークするので、
金融情勢は、透明感を保っている。
 欧州には、このような「リーク文化」がないので、
夜霧は、ますます勢いを増していく。

































































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